公明党食育セミナーに参加。

e-namba2006-07-01

 公明党の女性局が主催した食育セミナーに参加しました。講師は女子栄養大学学長の香川芳子氏。タイトルは「食育は社会生活の基本」。サブタイトルは「学校における食教育の重要性」という内容であった。
 日本は世界第1位の長寿国であるが、実際その内実は病気になりながらの長寿となっているそうである。日本のベッド数、入院日数とも先進国では断然1位となっている。そして近年はこの長寿年齢はシンガポールにその座を譲っている。その理由はシンガポール医療制度改革に求めることができるそうである。即ちシンガポールでは医療費は個人の税金を積み立てて貯金し、その積立は残れば子供が相続できる制度になっているとのことです。その結果、親は医療費を無駄に使用しないように一次予防に励むようになったとの話が紹介されました。
 話はかわるが日本で一番医療費が嵩み、多いのが糖尿病である。50代5人に一人。60代は3人に一人が糖尿病の予備軍になっているとのこと。この病気の合併症で失明する人が毎年3,000人。人工透析になる人が1万人以上。人工透析になれば、年間700万の医療費がかかるそうだ。この恐い糖尿病の原因はカロリーのとり過ぎと運動不足です。この病気は生活習慣病で、小学校からの習慣づけが最も効果があるそうです。そこで学校給食の重要性がクローズアップされる。小さい時から食に対する正しい認識を持つことが、病気の予防につながり、健康幸齢社会の土台になるのは間違いない。板橋でも学校給食の活用により食育の充実化をもっと計っていきたいと心に深く期しました。
追伸。最後に質問のコーナーでこの日参加の男性議員を代表して講師の方に質問しました。内容は「学校給食で朝食を出すことはアメリカでも積極的に行われており、私は大賛成です。日本では案外、男性も、女性もそのくらいは家庭の主婦が行うものとの固定概念が強い。日本社会の発想の転換が必要だと思いますが、講師はどう認識されていますか?」という質問をさせて頂いた。講師の回答は「本当にその現状は良く理解できる。だからお母さんが朝食を作ってくれなくても自分で最低限どのくらい栄養が必要なのか理解できるように、自分で準備して食べて学校に行けるようにしたい。」との回答を頂いた。私は飽食の日本で、朝、十分に食事をさせてもらえない子供達がまだたくさんいる。せめて小学校の児童には朝から十分に食事をとって授業を受けさせてやりたいと思っております。そのことで、①生活習慣病の予防、②学力の向上、③子供から大人への啓蒙の推進という一石三鳥の効果があると思いますが、読者の皆様はどう思われますでしょうか?