高島平再生プロジェクト

 大東文化大学の環境創造講座もいよいよ大詰めを迎えてきた。後残すところ2回の総括シンポジウムを残すのみとなった。大学と地方自治の連携、産学公の連携は地方分権の時代の大変重要な取組となるのではないかと思います。
 今回の講座では高齢化と空き室化が急激に進行する高島平地域に大東文化大学がどのように地域貢献できるかということが大きなテーマとして取組んでいます。高島平団地の総戸数は約1万戸。賃貸が約8400戸。分譲は約1400戸で、空き室はおおよそ500戸となっている。この空き部屋をルームシェアリングを行い、学生、留学生が安価で学校の近くに居住してもらい、地域通貨をコミュニケーションツールとして導入を図り、学生支援、地域貢献、活性化、の一石三鳥、四鳥を狙っている。ちなみに大東文化大の留学生は543名(大学院108名、学部生435名)となっている。国別では中国468、韓国32、台湾11、マレーシア6、タイ、バングラデシュ、モンゴル、トンガ、ミャンマースリランカ、が各3名。ベトナム2名。コンゴ、イラン、ネパール、パキスタンインドネシアがそれぞれ1名となっている。皆それぞれ民間アパート520名。社員寮16名。公営住宅3名。運動部合宿所2名。ホームステイ1名。他大学設置学生寮1名となっており、居住支援については十分とは言えない。
 日本は私費留学生に対する支援、具体的には奨学金、居住の支援はまったく不十分である。このプロジェクトにはまだまだ多くの課題が横たわっている。しかし情熱と地道な取組があれば、実現可能であると思う。勝手ながらこの取組の成功を応援して行きたい。願わくばこのプロジェクトが成功して高島平地区が日本有数の国際地域になることを期待している。