小泉元首相引退

e-namba2008-09-25


小泉元首相が引退を表明した。世代交代を加速させるインパクトは大きい。しかし小泉チルドレンははしごを外されたのではないか。今日の午前中は徳丸小学校の総合の授業で板橋宿を観光ボランティアで案内しました。小学生達は大変に真剣にメモをとっていた。さすがに長丁場の徒歩に朝ご飯を食べずにきた子供達は大変にバテていたようだ。板橋区には渡辺華山や高野長英のように時の幕府を批判して非業の死を遂げた歴史がある。高野長英は日本の漁民を助けて日本に訪れた外国の船に対してお礼も言わず、入港もさせず、追い返した非礼と島国根性に対して痛烈に批判した。その長英が弟子にかくまわれて板橋で一時を過ごした。その他宇喜田秀家や千葉氏、和宮近藤勇等滅びて行くものに対して温かな庶民の援助を差し延べたドラマが多い。またそういったドラマがあるから救われる。午後には地域の方から誘われてカンボジアで学校をつくる活動をされているカンボジアと共に生きる会の後藤文雄代表の講演を聞きに行きました。テーマは「教育は希望と平和を繋ぐ」カンボジアでは貧困で学校に行けず、小学校を卒業したら人身売買で売られてしまう少女があとをたたない。それもわずか300ドルで。日本はかってポルポト政権が崩壊してボートピープルの難民が出た時には僅か500名の難民しか受け入れないと世界に表明してもの笑いと非難の的になったそうだ。しかし例え日本はそうであっても日本人として自分のやるべきことに取り組んでいるそうだ。その中で一番嬉しかったことは人身売買されそうになった女の子が中学生の先生になって挨拶にきたこと。一方でいまだにカンボジアで救うことのできない人達がいる。それはポルポト時代に少年少女兵だった人達。一番純粋にポルポトの言われるままに人々を殺害し、迫害した当時の少年少女兵が平和な世の中になった今でも苦しみに満ちた生活を送っている。写し出されたスライドの写真の顔が苦痛に満ちている。当時の加害者の自分の行為が自らをいためつけ、苦しみに満ちた顔になっている。戦争と貧困を無くす世の中にするには教育というただ一つの目的しかないと痛切に感じた一日でした。