おくりびと

朝から雨でした。たまには雨のなかを歩む道も心地よい。夕方は東武練馬のTSUTAYAに行き、「おくりびと」を半額の240円で借りてきました。確かにアカデミー賞を受賞した大変に秀逸な映画です。「おくりびと」の英語の題名はデパーチャー【departure】といい、和訳すると「旅立ち・出発」という意味になります。納棺士を通した「生と死」を問う映画であると共に家族の「出会いと別れ」を問う映画でもある。私も学生時代に葬儀社で働かせて頂いた経験があるが、その時の自分の感情と 主人公の演じた感情があまりにも似ていた。亡くなった主人公の父親が主人公の子供時代に交換した河原の小石を握りしめていたシーンには涙が溢れた。有難いことに自分の両親は健在でしあわせである。この映画を見て、自身の青春時代の悲哀と悔恨は全て包みこまれ、今人のために生きていることに深い感謝の心でいっぱいになった。この映画によって新たな旅立ちができたことは喜びである。