武士の家計簿

e-namba2010-12-25

徳丸二丁目のイルミネーション12です。
今日の午前中は風邪の影響で関節の節々が痛く休養した。午後からは観光ボランティアの当番に着任。金沢市が制作協力した映画「武士の家計簿」の入場券を頂戴した。当番をしながら武士の家計簿についてNHKの録画で理解を深めた。その番組で「身分制度は親の敵である。」と福沢諭吉の言葉を紹介した。今その言葉通り、社会の大きな変革が始まっている。
加賀藩経理を預かっているある武士の収入は親子併せて約1230万円。しかし金利20%の借金の総額は2500万円あり、利払いだけで年額500万円で家計は破綻寸前であった。それで、行ったことは家財道具の売却で、着物二着104万。茶道具110万など1600万円の現金を用意する。
それで、債権者との交渉で、現金1600万円を即金で返済して、残り900万円を無利子で均等払いで返済することに成功した。
これで窮地を脱したかに見えたが、武士の身分費用として、家来に300万。馬代に30万。奉公人に62万。寺社祭祀費用に32万。祝儀交際費に114万。頼母子講に183万。上納金で177万の年間898万円の出費があり、厳しい生活実態である。
しかしこの一族は孫の成之が年収530万のサラリーマンから新政府に仕える年収3700万円の7等官の官吏となり、明治時代の勝ち組となった。理由は親から鍛えられた経理サムライとしての技術である。
結論としては先を見通した人材育成が必要ということであろうか?米100俵である。