フランスの大規模デモに思う。

 仏全土で105万人の大規模デモが行われた。少子化対策出生率が向上しているフランスはさぞ、日本より住みやすい国だろうと思っていたらとんでもないらしい。若年層の失業率が約9%で雇用の安定が大変な社会問題となっている。今回のデモの引き金になった新しい労働法は26歳未満の若年労働者を2年間の試用期間中に理由なしで解雇できるもので、もろ刃の剣のようである。政府によると若年層の失業対策のために、雇用の流動化を促進する政策。学生、労働者の側から見ると企業による都合の良い切捨てのできる法律。いずれにしても景気対策を始めとする政治の失敗が原因ではないか?日本でこのような愚かな事態にならないように全力で景気対策、雇用の確保、新技術・教育への取組みを行うべきである。