有機農業のすすめ。

大阪で一泊のあと、脱サラをして農業をしている西武時代の友人に会いに滋賀県野洲市まで出かけました。約四年ぶりの再開です。この歳月のお互いの経験の交流は大変に有意義でした。何より資源の無い国日本で農業はかって無いくらいピンチであると同時にチャンスに満ちている予感を友人は感じさせてくれました。というのも日本には自然に優しい有機の飼料と肥料に満ち溢れているというのだ。そういえば昨日の牧場では和牛の無農薬飼料はわざわざ海外から輸入しているではないか。そんなことをしなくても日本には無農薬の有機飼料になる素材がたくさんあるらしい。これは逆転の発想だ。近代農業の夜明けを宮澤賢治は化学肥料、無機質肥料、農薬によって啓蒙しました。私には友人の取り組みがそれに匹敵する現代農業の先駆者のように思えた。是非大成功のための成功を勝ち取って頂きたいと心より思いました。最後に見せて頂いたトマトの苗は本当に素晴らしかった。写真を撮らなかったのは残念。種から育て愛情を持って厳しく育てた苗は最初が肝心であとはすくすくと自分の力で大きく育つクセがついているそうだ。別れまぎわに私の要領の悪さを最大限に肯定して頂いた友情に感謝したい。農業も政治も要領ではなく生命がけの真剣勝負で取り組む勇気が大事なことを新めて自覚させて頂いた一日でした。