悲劇の人々

午前中保育の課題について電話があり、そのあと保育園の区民相談に出かけた。板橋区の保育行政は停滞しているのではないか。手続きも区民にとってわかりにくいものになってはいないか。区民相談の現場で実感する。
今日は体調が悪い。何か前進しなくてはと思い、青いくまの鈴木武さんからもらった雑誌フーガのインタビュー記事と文庫本二冊を読了した。青いくまの鈴木武さんのように「一日一センチの改革」と「いつ学ぶかではなく、すでに知っていることをいつ実行に移すか」ということを実践する時だ。自分がなさねばならない仕事は水面下で着実になさねばならない。
二冊の文庫本のうち一冊は小沢一郎氏のドキュメント小説ともう一冊は日本史探訪・幕末に散った火花と題して天誅組、水戸天狗党新選組、白虎隊、彰義隊、幕末琉球伝、幕末南東秘話等の歴史短編集だ。
大下英治氏著の小沢一郎氏のドキュメント小説はあまりにも美化した内容で、新進党の失敗は公明党の責任のように書かれてある。小沢氏の失敗は小沢氏の失敗。他人のせいにしてはならない。まあこういう見方もあるのかという面では無駄ではなかった。
もう一冊の日本史探訪は「悲劇の人々」というサブタイトルがついており、デタラメな勝者がこれでもかと敗者を虐げる歴史の教訓。そしてリーダーが愚かであれば、それに率いられた人間の末路はあまりにも悲惨。敗者の失敗は敗者の責任。原因を他人のせいにしても他人は誰も救ってくれない。民衆を悲惨な目に遭わせないようにリーダーは賢明な選択をせねばならない。これは今もそうだ。日本も同じ宿命の鎖に縛られている。