商店街再生を考える。

e-namba2006-04-26

 公明党都本部の研修会に参加した。講師はヴァル研究所の岩澤孝雄氏。氏は商店学会の会長をしておられ、大学院でも講座を持っておられる。そして商店街の活性化にも大変活躍されている方である。研修では商店街や流通の成り立ちや、経緯、活性化策について大いに学ぶことができた。
 その中で商店街の現状は、昭和45年当時は繁栄している商店街は39.3%もあったのに、平成15年のデータでは2.3%になっている。商店街組織の規模では専従事務局員が0人が76.6%。1人が13.5%。2人が4.9%で明らかに人材不足になっている。今や商店街は極端にいえば後継者がいない、売るものがない、売り方もわからないという大変な下降スパイラルになっている。この危機を脱するには国の法改正はもちろん、人材育成、商品開発、宣伝企画を始めとする様々な施策が必要であろう。なかんずく商店街自らの意識変革が最重要課題ではないだろうか?
 そんなおり、大東文化大学板橋区が協働して開催している講座で、「なかいた環創堂」の活動をしった。大東文化大学環境創造学部と板橋区により、商店街活性化の手法について共同でアプローチを行っており、中板橋商店街に板橋区の「板橋区にぎわいのあるまちづくり事業補助金」を活用し、商店街を活性化させる大学のサポート拠点を設け実践しているのである。
 この活動は今の商店街に欠けている、宣伝、人材、商品企画等の商店街の頭脳及び、若者のチャレンジ精神という意識改革にも大変役にたっていると思う。今後もこの大学と板橋区の取り組み、そして大学生と商店街の挑戦にエールを送りたい。
 写真は街づくり三法改正について報告する高木陽介衆議院議員。今回の改正で、中心街の再生、活性化が図られるとのことです。
リンクhttp://www.daito.ac.jp/nakaita/