おてまえはどうですか?

e-namba2006-05-05

 五月晴れのなか、地域の東雲会のお茶会が水車公園徳水亭で開催されました。高校生からご年配のかたまで日頃のお手前を発表する催しです。会場には今日のご主人のおもてなしの心がお花と掛け軸に表されている。床の間には金鳳花、山渣子(さんざし)、菖蒲の花がいけてあります。茶室には「花」という掛け軸が、野の花の一輪挿しと共にありました。
 お手前と会食のあとに徳水亭を散策。池には5月5日のお祝いをするように鯉が泳いでいます。なんといっても今日の見所は白い大輪の牡丹が最高に輝いて咲いていました。その後、締めくくりとして濃茶を頂いてお茶会が終了です。お茶は岡崎のお茶に、お菓子は牡丹でした。
 「おてまえはどうですか?」という言葉に「結構なお茶を頂戴しました。」と御礼の言葉を述べて終了します。お茶会とは総合芸術だそうだ。お茶、お茶菓子、掛け軸、生ける花。一つ一つの主人の細やかな心が客人をもてなし、癒していく。茶釜の音も松風がなっているように聞こえるのもおもてなしの大事な演出だ。戦国武将達が一期一会の至福の時間を大切にしていたのがわかるような気がしました。