第28回周桜観桜会。桜花爛漫の周桜。

e-namba2006-04-09

 本年は周総理の30回忌。その節目に第28回観桜会が母校、創価大学で開催された。この周桜観桜会は池田先生の周恩来、訒頴超夫妻に対する尊敬と友情と感謝の思い、そして本校に留学していた中国人留学生と本学生への友情成長を願って、毎年開催されるようになった。
 1974年12月5日の周総理と創立者池田先生との会談のおり、周総理が懐かしそうに「50数年前、桜の咲く頃、日本を発ちました。」といわれた。創立者池田先生は「是非また桜の咲く頃にいらして下さい。」と言われた。しかし、その当時の周総理は文化大革命の最中であり、しかもがんに冒されていた。周総理の返事は「その願望はありますが実現は無理でしょう。」と言われた。会見時間は30分の短い時間であったが、その時、周総理の日中友好に対する思いは創立者に深く受け止められた。
 翌75年4月、創価大学に初めての第一期の国費中国人留学生6名が入学した。池田先生は留学生達に周総理との会見の模様を細かく紹介された。そして「総理のために日中の学生でキャンパスに桜を植えよう。」と提案された。75年11月2日、中国人留学生達の手で植樹された桜の苗に「周桜」と池田先生が命名。その後間もなく2ヵ月後の1976年1月8日に周総理が逝去された。
 3年後の1979年4月7日。故周総理夫人の訒頴超女史が来日することになった。この来日を記念して池田先生は更に2本の桜を植樹し、周夫婦桜と命名。訒頴超女史は桜花爛漫の頃に来日するという周総理の日中友好の願いを実現させる。この意義を込めて、この年から創価大学で周桜観桜会を学生の手作りで開催することになったのである。
 本年は30年前当時に留学生として自ら植樹した藤安軍さん、李冬泙さんが中国大使館の参事官となって母校創価大学の観桜会に参加。今や銀嶺合唱団、新世紀管弦楽団なぎなた部、日本舞踊部、書道部、日伝茶道部を始め各クラブの協力を得て、大学を挙げてこの観桜会を盛大に開催している。又この観桜会の基礎を作った元顧問の山口和子先生もお元気で参加されていたのが何より有難い。
 大学関係の皆様、そしてクラブの後輩達、準備大変に有難うございました。又素晴らしい各クラブのアピール本当に有難うございました。周総理、訒頴超女史の日中友好の願いが事実として我が母校で継承されていることの意義は例えようがないほど大きい。
尚、観桜会の模様は早速、新華社と人民日報日本語版でも報道された。リンク
人民日報日本語版
http://www.people.ne.jp/2006/04/10/jp20060410_58868.html
新華社
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2006-04/09/content_4403162.htm